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藁という民具(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

藁という民具 あらぐさ抄

 

藁という民具

 藁という道具を知らない人が出てきた。藁は稲の先の籾を採った残りの茎と葉の部分である。今はコンバインで刈り取った稲は田んぼに切れ切れにして埋め込まれてしまう。かっての手刈りの稲刈りではこの稲が藁をつけたまま刈りとり、稲架にかけて乾燥した。稲架木がどこでも残っていて、稲架襖という言葉もある。この稲架掛けの風景がなくなってしまった。乾燥した稲は脱穀して籾と藁に分けられた。この藁の用途がすこぶる広かった。藁は断熱性に富むため、藁沓などの履物になった。稲藁から下葉を除いて、しめ縄に綯ったり、藁縄になり、物を縛る用途も広がった。稲藁は貴重だった(みのるん)

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