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受験の季節(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

受験の季節 あらぐさ抄

 

受験の季節

 2月は受験の季節、高校・大学ともに難関が控えている。合否の結果はその人の人生にまで大きく影響する。希望する学校に合格して万歳される人もいれば、黙ってうなだれて発表現場から立ち去る不合格者の姿も見られる。
 不合格者に伝えたい。「人間万事塞翁が馬」どこでどんな幸福が待っているかわからない。不合格が後に幸福につながることもあるのだ。
 昭和34年目指す大学が不合格になった。そのショックは大きかった。折角家人の期待を担って受験した大学だった。それが不合格になった。
 ところがそれから一ケ月後目指していた長岡分校と違った高田分校から補欠合格書が送られてきた。高田には真島勝郎先生がおられ、童話作家杉みき子さんが住んでいた。そして瞽女研究家市川信次さんがおられ、瞽女の話を聞くことが出来た。この人たちとの出会いが筆者の人生を大きく変えることになった。歌人真島勝郎先生とは生涯お付き合いして加治川村(現新発田市)に建てられた歌碑に筆者の名前が刻まれた。
 それも大学不合格があったからである。不合格生よ、人生は糾える縄のごとし。(みのるん)

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