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空き家が増える(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

空き家が増える あらぐさ抄

 

空き家が増える

 集落のなかでまた空き家が壊された。住んでいた人が高齢となり、施設に入った為である。集落ではまだ空き家になっている家が何軒もある。中には持ち主と連絡が取れず、放置されている家もある。家を守っていた年寄りがなくなり、遠くに子供達が出ているので、今後の空き家の始末が相談できないためである。
 先日の集落の総会で空き家をどうするか、その対策委員会を立ち上げた。家が空き家になる場合、今後の事をどうするかしっかり聞いておかないと残っている人たちが後始末をしなければならない。積雪で崩れそうになっている屋根の雪を放置しておくとそばを通る人に危険である。家が空き家になる前に、その対策を聞いて置こうというものである。
 また一人、また一人、櫛の歯が欠けるように人が消えてゆく。夜になっても灯のつかない家を見ると寂しくなる。家だけではない。集落に残された墓も同じである。管理者不在の無縁墓が増えてゆく。
 他人事ではない。老夫婦だけの我が家も同じ運命をたどることになるのだろう。(ひこぜん)

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