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ど根性朝顔(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

ど根性朝顔 あらぐさ抄

 

ど根性朝顔

 我が家の玄関のコンクリートの隙間から蒔きもしないのに生えてきた朝顔の蔓がどんどん伸びて、とうとう三階の手すりの高さまで届き、毎朝その咲いた朝顔の数を数えるのが日課にもなった。
 その逞しさはいつも驚かされる。去年の朝顔の種がこの隙間に落ちて芽を出し、蔓を伸ばし、花を咲かせる。
 この朝顔だけではない。道路を歩いていると道路のアスファルトを破って、葦の芽が伸びているのが目につく。あの植物の柔らかい芽が固いアスファルトをどのようにして破って芽生えるのか。
 ネットでもこれに不思議を感じる人が多いのかそういう質問が出ていた。植物の根がアスファルトを持ち上げて生えていることはよくある。アスファルトは粘弾性という性質をもち、急激な力には大きな抵抗を示すが、ゆっくりとした力にはほとんど抵抗力がない。植物の根が太るのは非常にゆっくりとした変化だから、アスファルトの粘性の面が出て、ゆっくりと変形していくのだという。だからこれは植物の力というより、アスファルトという物質の性質に原因があると見るべきで、アスファルトは粘弾性体だとか。
 ゆっくり伸びる雑草の力。(みのるん)

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