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栗と柿(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

栗と柿 あらぐさ抄

 

栗と柿

 秋の果物栗と柿の熟れるころとなった。森の中を歩いていると大きな栗の実が落ちていて思わず手に取ってしまう。子どもの頃台風の去った後、朝早く大きな栗の木の下に行って栗の実を拾うのが楽しみだった。その栗の実を宝物のようにしてポケットに入れて持ち帰った。栗の実を囲炉裏の灰の中で焼いて、歯で皮をむいてかじりついた。外の固い皮を鬼皮と呼ぶのは、ネットで知った。その下に渋皮があり、それをむいた後、食べた実のうまかったこと。今の子ども達にこのうまさを知っているだろうか。
 昔話「猿蟹合戦」で蟹に同情した栗が囲炉裏の中で猿の尻に飛び跳ねる場面が出て来る。
 柿もまた子供の頃の大好きな食べ物だった。御所柿という大きな甘柿にかぶりついた記憶も鮮明である。柿には甘柿と渋柿の二種類があり、熟さないうちは柿も渋い。学生の頃、家から送られてきた柿を十分熟さないままかぶりついて、糞詰りになった苦い経験がある。甘い柿が大好きで、学生の頃書いた童話集に「あまがき」というタイトルを付けた記憶がある。栗と柿を見ると子供の頃の記憶が蘇る。(みのるん)

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