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羽賀善蔵回顧展(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

羽賀善蔵回顧展 あらぐさ抄

 

羽賀善蔵回顧展

 10月9日、ギャラリー創の羽賀善蔵回顧展を見に行ってきた。そこには愛すべき鬼の絵や歌が展示されていた。会場に娘さんの堀桂子さんやペンクラブの事務局小野塚純夫氏も同席して、小野塚氏の編集したスライド映像を一緒に見ることができた。
 羽賀善蔵は1910年長岡生まれ、小樽商工を出て稼業の繊維問屋を継ぎ、2003年、93歳で亡くなった。長岡の商工業界・美術や文学の文化団体に羽賀善蔵の果たした働きは大きい。
 筆者の印象に残っているのは悠久山の郷土史料館への道端に立てられた松岡譲の文学碑の除幕式の時だった。道に茣蓙を敷き、そこに飲み物を並べて話が弾んだ。この時、夏目漱石の娘で松岡譲の妻松岡筆子さん、その娘半藤真理子さん、その夫半藤一利さんも顔を出していた。
 長岡ペンクラブ機関誌「ペナック」が手元にある。題字は羽賀善蔵が書いている。この雑誌は「松岡譲文学賞」受賞作品を載せるために発行したものだった。その巻頭言に「機能文化は地方にあっても発達してきたが、精神文化はむしろダウンしてきているのではないか」と嘆いている。それが今年44号まで継続しているのである。(みのるん)

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