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神無月(あらぐさ抄) | 高橋実の本棚

あらぐさ抄(長岡よみうりのコラム)column

神無月 あらぐさ抄

 

神無月

 十一月は旧暦の十月、神無月と呼ぶ。何故神無月か。
 神様が出雲の国に集まって人々の縁談を決める月といわれている。だから出雲では全国の神様が集まってくるから神有月と呼ぶという。
 縁談は大きい人には背の小さい人、利口な人には馬鹿な人とちょうど釣り合うような相手を探してくれるという。相談が長引くと神様も疲れてきて、いい加減な相手を決めてしまうとか。いつまでたっても結婚しない人は「出雲の帳面はずれ」と呼ぶ俗信もある。出雲の神様の帳面から外れてしまって結婚が出来ないという。
 「死人と夫婦」という話では、出雲の神様の縁談の話し合いが終わったのに、縁の下に男が残っていて「俺はだれと縁結びをするのか」と待っていると、どこそこの村の死人と夫婦だと決められる。そこに行ってみたら庄屋の娘が餅をのどに詰まらせて死んでしまった場面に行き合う。男が死んだ娘の背中をたたいたら、のどから餅が飛び出て息を吹き返す。命の恩人だといわれ、その娘の婿に収まり幸せに暮らしたという話が伝わっている。
 今年もこの月にいい縁談を神様から決めてほしい。(みのるん)

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