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木喰仏を巡る旅(柏崎市立博物館) | 著書紹介

著書紹介book

木喰仏三十五体の大群像の一部

小千谷市小栗山 小栗山木喰観音堂 木喰仏三十五体の大群像の一部

『木喰仏を巡る旅―越後佐渡 ほほえみの仏たち』の内容の一部です。

柏崎市立博物館(柏崎市)

柏崎市立博物館(かしわざきしりつはくぶつかん)

 柏崎市の西の外れ赤坂山の高台に市立博物館は立っている。ここには寄託された木喰仏が六体保存されている。関町十王堂の三体と葬頭河婆(そうずかばば)(六十八・五センチ、文化元年=1804=十一月十五日)、柏崎市新道の竜松院にあった弘法大師、興教大師の六体である。十王堂にあった四体の木喰仏は博物館から頼み込んでここに置かせてもらった。いわば博物館の目玉にしたい意向だったという。あばら骨あらわに萎(しな)びた乳房を下げて、口を大きく開けて、ぎょろりとした目をした葬頭河婆の表情が印象的である。さんずの川で待ちうけていて、死人の衣服を剥ぎ取るという葬頭河婆は別名奪衣婆(だついば)といわれる。その残忍さが強調される鬼女といわれるのに、この像はなんとユーモラスな顔をしていることか。

柏崎市立博物館  この四体の他、弘法大師と興教大師も高さ五十センチとこぶりながらも見ごたえがある。微笑仏の優しい笑顔の弘法大師に対して興教大師の厳しい修行を経てきた高僧の内面が現れた険しい表情、この二体の対比が印象的である。
 さらに中越沖地震以後、柏崎市内の潮風園の木喰仏弘法大師・興教大師など三体も一時預かっており博物館の木喰仏は合計九体となっている。
 博物館では平成元年(1989)十月五日から一カ月間「越佐の木喰仏」展を開いた。出品点数百点、これだけの木喰仏を集めて新潟県で開いたのはこれが初めてであった。この展覧会の目玉は小国真福寺の二百四十四センチの仁王像阿形の展示であろう。これ以後、真福寺の仁王像はどこにも出展されていない。この時には柏崎の木喰研究家故三宮勉氏も元気で図録に解説を寄稿している。


 
※ 木喰仏の写真は本書をご覧ください。
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<本の事項>
書 名 木喰仏を巡る旅
副書名 越後佐渡 ほほえみの仏たち
著者名 高橋 実/著
    大久保 憲次/監修
出版社 新潟日報事業社
出版地 新潟
出版年 2011年
定 価 1600円+税
ISBN 978-4-86132-441-3


※ 『木喰仏を巡る旅』目次のページをご覧ください。

 

長岡市白鳥 真言宗豊山派寶生寺 三十三観音の大群像の一部

長岡市白鳥 真言宗豊山派寶生寺 三十三観音の大群像の一部(下段中央は木喰上人自刻像)

■木喰仏の本のご紹介