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木喰仏を巡る旅(大安寺) | 著書紹介

著書紹介book

木喰仏三十五体の大群像の一部

小千谷市小栗山 小栗山木喰観音堂 木喰仏三十五体の大群像の一部

『木喰仏を巡る旅―越後佐渡 ほほえみの仏たち』の内容の一部です。

大安寺(上越市)

大安寺(だいあんじ)

大安寺  上越市の保倉川上流、旧大島村大平に立つ曹洞宗大安寺は、桃山時代に開山した古刹である。ここには木喰上人作の十六羅漢像の一部が安置されている。蘇頻陀尊者(そびんだそんじゃ)(文化二年=1805=四月二十四日、六十八センチ)は、顔丸く、目をつぶり、静かなほほ笑みを頬に含む。衣服はふくらかに体を覆い、手はその中に静かに包まれる。迦哩迦尊者(かりかそんじゃ)(文化二年四月二十二日、六十六・七センチ)は、頭巾をかぶり、手を合わせ、目を開いて前方に注ぐ。そして珍しい横向きの那伽犀那尊者(なかさいなそんじゃ)(文化二年五月五日、六十六センチ)がいる。大安寺横向きに彫られた仏像は全国にこの像を含めて五体ある。合掌する手を衣に包み、高く空を仰ぐかのような風情である。そしておおらかな包み込むようなほほ笑みの自刻像(文化二年五月十二日、六十七センチ)である。柔和な笑顔が細めた目や飛び出た頬に感じられる。頭部に聖者を表す円光背(えんこうはい)を彫り出している。
 この自刻像以後、木喰自刻像は光背が施されるようになった。木喰上人自身、仏に近づいたということか。金毘羅像(三十九センチ、文化二年五月十二日)は金毘羅堂に納められていたことから保存状態も良好で、当時の色や素材が垣間見える。
 ここには以上五体が残るが、同じ集落の布施家に懐に入れて抱きしめたくなるような吉祥天が残されている。


 
※ 木喰仏の写真は本書をご覧ください。
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<本の事項>
書 名 木喰仏を巡る旅
副書名 越後佐渡 ほほえみの仏たち
著者名 高橋 実/著
    大久保 憲次/監修
出版社 新潟日報事業社
出版地 新潟
出版年 2011年
定 価 1600円+税
ISBN 978-4-86132-441-3


※ 『木喰仏を巡る旅』目次のページをご覧ください。

 

長岡市白鳥 真言宗豊山派寶生寺 三十三観音の大群像の一部

長岡市白鳥 真言宗豊山派寶生寺 三十三観音の大群像の一部(下段中央は木喰上人自刻像)

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