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猫の恩返し【動物の報恩】越後の昔話集

猫の恩返し(越後の昔話)mukasi

猫の恩返し【動物の報恩】

―高橋ハナ昔話集―より | おもしろい新潟県の昔話

 
猫の恩返し

 あったてんがの。山の中に貧乏な村があったと。その村に貧乏なお寺があったと。みんな貧乏だんだんが、お寺へお参りする人もなく、何のあがりもねえんだんが、和尚さんは毎日食う米もなかったと。その和尚さんが猫を一匹飼っていたと。ある日、和尚さんが猫に、
「なあに食わせるもんが、なんでもねえなったすけ、どこかにいって食わしてくれるろこがあったら、そこへ行って、飼ってもらえや」
とようたと。ほうしたら、猫がニャオンと鳴いて出ていって、それきり来なくなったと。
 隣村のだんな様のお嬢さんが病気になって死んだと。
大勢の人を呼んで、葬式の支度をしていると、真っ黒の雲が空から降りてきて、お嬢さんをさらっていったと。
家の人が大騒ぎしていると、その時、若いお坊さんが托鉢にきて、
「化け物の仕業(しわざ)だろうすけ、隣村にいって、和尚さんを頼んで来いや」
とようたと。そうしるんだんが、隣村へ行って和尚さんを頼んできたと。和尚さんがお経をいっぺえ上げたと。ほうしたら、空から真っ黒の雲がもくもく降りてきて、だんな様の庭にお嬢様を置いていったと。それから隣村のお寺にお参りする人が大勢来るようになったと。ほうして、お寺がしんしょう良くなったと。いきがさけた。


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頒価 1400円 (残部僅少)

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・その他お問い合わせは、越路支所地域振興課教育支援係(0258-92-5910)まで。