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ばさと猫【化け物退治】越後の昔話集

ばさと猫(越後の昔話)mukasi

ばさと猫【化け物退治】

―高橋ハナ昔話集―より | おもしろい新潟県の昔話

 
ばさと猫

 あったてんがの。ばさが猫を飼っていると。長く飼っているんだんが、家族のように大事にしていると。ばさには、せがれが一人いたが、目が悪くて、三味線持って歌って歩いていると。ある日、殿様の屋敷に呼ばれて、行ったきり帰ってこないと。ばさが心配して行ってみたら、だれも知らんとようたと。ばさが
「こらあ、きっと殺されたのだが、敵(かたき)をとりたいたってどうにもならねえ」
とようて、猫に
「おめえ、せがれの敵を取ってきてくれ。おれが死んだら、おれの血をなめてくれ。そうして、敵を取ってくれ」
とようて、ばさはのどを切って猫に血をなめさせたと。猫は家を出で、それっきり帰ってこなかったと。猫はお屋敷にいって女中を殺して、自分で女中になり切っていると。歌が上手で器量もいいんだんが、奥方に気に入れられて、奥方の側女中になってそばにいるうちに、奥方を殺して、自分で奥方に化けていたと。ある晩、夜中に家来が呼ばれて、行ってみたら、猫の姿になって、行灯(あんどん)の油をなめていたと。それを見た家来が大勢仲間を呼んで猫退治したと。女中はみんな猫だったと。みんな殺しては味方に付けていたと。せがれは蔵の壁の中に塗りこんであったと。いきがさけた。


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頒価 1400円 (残部僅少)

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