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鎮守様とこじき【知恵者話】越後の昔話集

鎮守様とこじき(越後の昔話)mukasi

鎮守様とこじき【知恵者話】

―高橋ハナ昔話集―より | おもしろい新潟県の昔話

 
鎮守様とこじき

 あったてんがの。ある村で、百物語とようて、年に一度、鎮守様に大勢よって語り合う日があったと。丁度その夜、鎮守様へこじきが泊まったと。村のショが来たんだんが、天井裏へ上がって、隠れていたと。村のショが大勢来ていろいろな話をしたと。だいぶめると、
「おい、そろそろ食おうねか」
とようたと。
「まら、まら」
とようて、またちっとめると、
「おい、そろそろ食おうねか」
とようたと。こじきがそれを聞いていて、おれがここにいること知っていて、おれを食おうとしているがんだすけ、じゃ、おれの方から食われてやれと思って
「食いたけりゃ、食いや」
とようて飛び下りたと。村のショはたまげて、
「でたあ」
とようて、みんな逃げていってしもうたと。こじきもたまげてそこら見たら、飯を入れるおひつが置いてあったと。こじきがふたを取ってみたら、中にぼたもちがいっぱい入っていたと。こじきがそれを腹一杯食って、残りを自分のぼうとう着(ぼろ着)に包んで、持っていったと。村のショが百物語語り終わると、化け物が出るとようことだったと。だんだんが(それだから)、早く夜食を食おうとようたのだと。いきがさけた。


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頒価 1400円 (残部僅少)

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