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のめしのあに【知恵者話】越後の昔話集

のめしのあに(越後の昔話)mukasi

のめしのあに【知恵者話】

―高橋ハナ昔話集―より | おもしろい新潟県の昔話

 
のめしのあに

 あったてんがの。ばさとあにがあったてんがの。あにがのめしで、まんま食つちゃ寝、まんま食っちゃ寝しているてんがの。
 ある時、あにが
「ばさや、紙買って来てくれ」
とようたれば、ばさは
「何も仕事しねえで寝ているがんに、紙なんか、買ってこらんねえ」
とようたろも、
「いいすけ、買ってきてくれ。そうせばおら、仕事しるすけ」
とようんだんが、ばさは仕方がねえ紙買って来たと。あには、その紙持って寝床に入って、出て来ないと。ばさはブツブツようて、仕事していたと。
 隣りのだんな様の家で、ようさる、下男が蔵の見回りにいったれば、蔵の中からよばる声がしるんだんが、入つて見たれば、米俵の上に白装束で幣束(へいそく)もった神様がいると。神様が、
「おれはこの家の福の神だ。おれのようことを良く聞け。家のお嬢を、隣ののめしのあにの嫁のくれてやらんと、おれは隣へ行ってしまうぞ。だんな様にそうよい」
とようたれば、下男がだんな様のどこへ行ってその話をしたてんがの。だんな様は
「福の神に逃げられては、おら、おごとだすけに」
とようて、隣へ行って、
「ばさばさ、おめえの家のあににお嬢様を嫁にくれるすけ、寝てばっかいねえで、一生懸命働けとようてくれ」
とようたてんがの。ばさは喜んで、あににその話をしると、あには
「お嬢様が嫁にこいば、おら、一生懸命に働く」
とようたと。ほうして、だんな様のお嬢様を嫁にもらって、あには一生懸命に働いたと。いきがさけた。


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