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昔の子供の遊びを語る/雪の上の遊び | へんなか

昔の子供の遊びを語るhennaka

へんなか 座談会 「昔の子供の遊びを語る」雪の上の遊び

昔の子供の遊びを語る/雪の上の遊び

出席
竹部 一郎 二本柳(明40生)、北原ハツエ 太郎丸(大7生)、北原 テイ 太郎丸(大3生)、中村 ミツ 新町(大14生)、田中 久次 相野原(大12生)、峰村  誠 上谷内(昭16生)、松田  薫 法坂(昭16生)
進行・写真/山崎 正治 法坂(大14生)、竹部 勇 相野原(昭2生)、高橋 実 楢沢(昭15生)
時 平成元年11月8日(土)
所 町就業改善センター

 

 雪の上の遊び

高橋 冬の遊びにはいりましょうか。
山崎 ズイナカッチンドッチンといったものがある。
竹部(一) 一番おもしいのは、ドッチンだな。
田中 雪が降りやんだころ、スキーだな。
峰村 ソリ、われわれのころ竹ゾリはあたりまえだが、堆肥出しに使う大きいそりを、雪がしみたころもち出して、山の斜面をのしてもらった。走りすぎてとまらないのでね。
田中 おれは、五年生ころ、のせてもらって落ったことがある。大きいのでとめられない。三人のっていて、おれは、真ん中だった。あとの人は、みなとびおりて、いっぺいしみずのところから兎沢のところまでおちた。それでも怪我しなかった。
山崎 一番いいのは、馬の鞍をこわして、ひっくりかえし、竹を打ったのだ。足をのせるところもある。
峰村 堆肥出しに、どこの家も大きいそりをもっていました。
竹部(一) 竹スキーをやった。竹割ってさきをまげたの。
山崎 竹スキーは、戦後だいぶたってからはやつたことがある。肩にひっかけてもってあがられる。
竹部(一) 竹ゲタ、竹をわって道ですべられる。
峰村 スキーには、履物は、すっべだった。フィットをしめて、三回くらいですっべがきれて、またもマゴジサから作ってもらい一冬十五足くらいはきつぶしたもんです。
北原 すっべは一日で一束出来ないですよ。
峰村 学校へはいったころ、長グツはいている子は、よっぽどいい家の子でないといない。はじめの長グツは、一週間もはかぬうちにだめになった。
竹部(一) 大正10年、おやじから編み上げのゴム靴買ってもらったが、それがうれしくて。
高橋 オニのバンバの遊びなんかは。
北原(テ) よくやりました。四角に雪を踏んで、中を×印に踏んでやるんです。新雪を大ぜいで列になって。
北原(ハ) オニは、道しか通れない、他の人は真中に入って、オニにつかまらないように逃げる。オニの場所の雪の塊をオニの留守に盗んでくる。つかまるとオニと交代する遊びです。
オニのバンバの図 中村 わたしらは、三角に区切って、その間に通り道があった。オニの通るとこはきまっていて、中に入れない。人のかたまったところへ、反対からまわってつかめにくる(図を書いて説明)
北原(テ) オニの留守にオニのいる間の雪の塊をとってくるとき「オニのバンバたたっこせ」といいながらする。
田中 その遊びは、法坂あたりではわからない。一校(中里第一校。新町、相野原、二本柳)区域でやっていたのでないか。
峰村 私らもわからない。
山崎 雪を踏むのを、バンバ踏むというが、その遊びはわからない。
竹部(一) なんといってもおもしろいのは、ドッチンだろう。道に穴いくつもほって、上へ雪のせて足あとつけて、下のコスキを抜いた。
田中 こもり穴のまわりにドッチンをつくった。
高橋 学校で、冬休みのきまりを話し合いするとき「ドッチンをつくらない」というのが出たが、先生がそのことばをわからなかった。
山崎 上へのせるには、コスキが一番いい。降っているさかりのホウトウ雪でないとだめだ。ザラ雪になると作れない。首まで穴におちたことがある。両足だったからよかったが、片足なら大けがするところだった。そのほかに、ズイナというすべり台、もっと単純にすべるだけのズッベラボウというのがある。ゴム靴ですべるものです。
竹部(一) ケツズイロには、杉の葉がいっちいい。
山崎 今の子供にさせるにいっちいいのは、コヤシ袋だ。あれはよくすべる。
峰村 雪を固くして、ぶつけたカッチという遊びがありました。
竹部(一) あれは、塩まぜたりして固くした。
北原(テ) 女の子は、よく杉のヤニをかみました。
中村 しみわたりにいってきて取り、杉や松のヤニをかみました。今のガムのかわりで、かみおえると、柱にくっつけておいて、また翌日かむ。
北原(テ) ゴム風船のゴムを入れると、よくのびるのです。秋取ったホウヅキを吊しておいて、タネを抜いた、ホウズキを鳴らしました。今の子は鳴らせないでしょう。
田中 タネを出すのに根気がいる。気の長い人でないと出せない。すぐ破れてしまう。
峰村 男の子はいちょう遊び。いちょうをあつめられないのは、どんぐりで遊んだ。乾燥してくると、中の実がカランカランしてきたり、殻に手の脂がついてツヤツヤしたものが値うちがある。春先まで、よく遊んだ。数がたまったほど強い、いっちょ遊びという。
北原(テ) 出しという。手ににぎったいちょうの数をあてる。
峰村 手の甲にいちょうをのせる。二つとって一つとる。(いちょうあそびの実演)
山崎 それは、よくわからない。
峰村 穴に入れて、入った数だけとる。三メートルくらいはなれていて。三つずつ出しあいしながら、一種のカケ事といえるものです。
北原 お宮の段でやった。一つあたれば、自分でとれる。玉に色ぬって大事にしていた。
竹部 それは、アナイッチョという。穴の中にはいっただけのいちょうをもらえる。
峰村 家にかえると、いちょうの数を数えて、きょうはいくつ勝ったか、成果をたしかめるのが、楽しみでした。
山崎 学校の体育館でやったといえば、小石を使うオイコイコイ、いい石を拾って大事にしていた。
竹部(一) 陣とり、敵の大将をとりこにする。
山崎 ひっぱりごくら、これは、じぶんの陣地へひっぱってくる。
竹部(一) つなぎおき助けおにいろいろあった。
松田 コトロコトロという。親がまもっているすきをねらってオニが子をさらいにくるようなあそびです。
山崎 三人でジャンケンして、勝ったら上へのせる、カゴという。簡単な遊びだ。

 

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