本文へスキップ

昔の子供の遊びを語る/遊びの仲間 | へんなか

昔の子供の遊びを語るhennaka

へんなか 座談会 「昔の子供の遊びを語る」遊びの仲間

昔の子供の遊びを語る/遊びの仲間・今の子供たち

出席
竹部 一郎 二本柳(明40生)、北原ハツエ 太郎丸(大7生)、北原 テイ 太郎丸(大3生)、中村 ミツ 新町(大14生)、田中 久次 相野原(大12生)、峰村  誠 上谷内(昭16生)、松田  薫 法坂(昭16生)
進行・写真/山崎 正治 法坂(大14生)、竹部 勇 相野原(昭2生)、高橋 実 楢沢(昭15生)
時 平成元年11月8日(土)
所 町就業改善センター

 

 遊びの仲間

北原(テ) 遊びの仲間は三年から五・六年くらいまで、同級生ということはいわぬ。
山崎 今の子どもと違って、たてのつながりが強かった。小学生から、高等科まで一所にあつまろうとした。遊びの種類によって、小さい子がはいったり、はいらなかつたり、集団も違った。
高橋 ハイの子といって、ルールを大めにみてやるようなところもあったのでは。
峰村 たしかにあった。子守りが仕事で、小さい子を背負っている子もいたし。両手につれて歩いている子もいた。連れていた子も仲間にはいる。その中で、遊びのルールをおぼえ、次第に遊びの集団にはいってゆく。
高橋 ジャンケンというのは、昔のことばではないようですが。
山崎 女の子はチッチ、男の子はチョイナといった。
竹部(一) 上(カミ)地区と下(シモ)地区では、呼び名が違う。
峰村 チョイナといった。
山崎 チョイナチョイナチョイナノへといって手を出す。今のようにグウ、チョキ、パーではなく、ふろしき、はさみ、石だった。はさみも、こういう形(親指と人指し指でつくるはさみの形を出す)でした。
北原 ふろしきより紙が古い。
山崎 千谷沢あたりでは、ヨウオイシイヨウオイシイといっていた。

 今の子供たち

北原(テ) 今の子どもは、頭を使うが、手先は無器用ですね。
田中 小学校も暗くなってやっと学校から帰ってくる状態で、遊ぶひまなんてないんだろう。
竹部(一) 今の子は、単純な遊びに興味がない。
田中 家の中にいて、ファミコンのようなものをやっている。
山崎 学校のクラブの時間に、昔の子供の遊びを教えたことがあったが、その時間以外には、やろうとしない。昼休みも忙しい。学校にゆけば追いまわされているようで、遊んでいるひまもない。
峰村 遊びの時間を作ってやる必要がある。部落を回って、竹とんぼつくりを教えたこともあったが、その時は、よろこんでつくっても、後が続かない。
山崎 新聞やテレビで、子供たちに昔の遊びを教えるところなどが出るが、きっと継続しないだろう。
高橋 年令の違う集団で一緒に遊ぶ機会がないようだが……。
山崎 同年齢同士がまとまって、縦の集団が出来ない。学校では、縦割りでやっても、地域に帰ると同級生のみで遊ぶ。
竹部(一) 中学生と小学生のグループが分かれる。
田中 中学生は、部活に相当時間をくつている。
高橋 この子供たちが、大人になってゆくと、同じ部落にいても、年が違うと全く話したこともない。顔も知らないということになるのではありませんか。
田中 日曜になると、やることがないと自転車にのって、フラフラしている。校区が広くなったので、どこまでもゆく。
峰村 昔は、部落ごとにきちんと集まる場所がきまっていたが、今はそれがない。
竹部(一) 今のうちに、遊びを実演して、残せるだろうか。
高橋 一緒に遊んでやることが必要でしよう。
北原(テ) 先日、わたくしたちのゲートボールのグループに小学生がやってきて一緒に遊んでやったら、おもしろかったのか、次の日もきてゲートボールをやったんです。そしたら、その子の家のおかあさんから文句が出て、今から年よりの面倒見なくてよい、勉強があるんだろうといったというんです。今のお母さんには、子供が年よりと一緒になっていると目にあまるんです。
中村 年よりが、子供の遊び場をゲートボールにとったといっていますよ。
竹部(勇) こういう子供の遊び場は、みんな興味をもっていることで、これを継続してゆくには、育成会あたりで、夏休みを利用して根気よく指導してゆくことが大切なのではないですか。意識をうえつけてゆく必要があるでしょう。
山崎 年よりの話を聞いていると昔の子供が遊んでばかりいたような印象をうけるが、決してそうではない。手伝いもやり、子守りもやりながら、わずかな時間を見つけて遊んでいた。今の子が、大きくなって、遊びの印象というと、何が残るのだろうと思う。
峰村 こういう機会は、刺激にはなると思う。育成会あたりで、何をしたらよいか相談を受けることもあるが、そういう機会で、こうしたアイデアを出して、子供たちの遊びを教えてやるということも、刺激になると思う。
山崎 一つでも二つでも、復活する方法もあるだろう。一度に全部といわなくても、われわれも、今のうちによく教えていかなくては。
高橋 いろいろのお話ありがとうございました。          (終)

 

◆お読みになりたい方は、お近くの図書館でお読みになることができます。