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長岡民話百物語を終えて | 悠久録(長岡新聞コラム)

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長岡民話百物語を終えて

 10月24日・25日とアオーレ長岡での、「第11回長岡民話百物語」が終わった。百物語とは昔からある日本の怪談会で、夜に数人が集まって100本のろうそくに 火をつけ、 怖い話を1話語るごとにろうそくの火を1本ずつ消していき、最後の100本目 が消えたときに妖怪や幽霊が現れるといわれる遊びである。
 長岡市制100年の節目である平成17年に長岡民話の会が主催して始めた。初めは3日間であったが、今年は夜語りも含めて2日間で語り終えた。平日にもかかわらず、入込客は300人を超えた。
 長岡は民話の宝庫といわれる。それは、民話採集家水沢謙一氏を生んだ土地であるからだ。水沢謙一氏は明治43年長岡市成願寺に生まれ、平成4年84歳で亡くなった。長く小学校の先生として勤め、休みになると民話を求めて山奥に語り婆さんを捜し歩いた。下條登美さんはじめ、たくさんの百話クラスの語り婆さんを発掘し、数十冊の昔話集を刊行した。
 その伝統を引き継ごうとして発足したのが長岡民話の会である。平成16年、中越地震の年に発足したが、その年の発表会は地震のため中止となった。
 今静かな語りブームである。民話の会は会員が45名ほどいる。60歳を超えて仕事をリタイアした人たちが第2の生き方を探して入会してくる人が多い。語りの要請がいろんな福祉施設などから月に20回以上もあって、その割り振りに時間がとられる。
 できれば、長岡に語りの館があって、そこに行けばいつでも昔話が聞けるという施設があったらと思う。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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