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名前の付け方 | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

名前の付け方

 4月は入学式のシーズンである。親が付けてくれた名前の名札を胸に小学校へ入学する。
 最近はきらきらネームというように、普通では読めない字を使って無理に読ませる名前が多くなった。そのため名前を見ただけでは男女の区別がつかない。先生も困るであろう。新聞の誕生欄にもルビが振ってある。
 筆者の知人に「孝」という名の女性がいる。発音は「コウ」であるが、普通の人は「タカシ」と読む。そのための苦労も少なくない。旅行先では男性の部屋に割り振られたりするという。
 また名前だけで生まれた歳がわかる人もある。例えば「昭二」である。この場合、昭和2年生まれであることが多い。「昭五」なども同様である。昭和の初めころは、こういう付け方が流行ったのであろうか。
 また「紘」という字のつく人は昭和16年生まれの人が多い。当時「世界を一つの家にする」を意味するスローガンに「八紘一宇(はっこういちう)」があった。この言葉からつけられた名前である。
 名前に「ケサ」がつくこともある。「今朝」「袈裟」などである。生まれたときへその緒が首に絡まっていたので、丈夫に育つように神仏の加護を願って付けると聞いたことがある。
 姓と職業の組み合わせで誤解されることもある。知人に「梶(カジ)」さんがいる。この人が消防署に勤めていたときのこと、電話に出て「消防署の梶ですが」と名乗ると、「消防署が火事ですか?」と聞かれるというのである。
 同姓同名の間違いもある。同居している嫁と姑が同姓同名の人もいる。これは大変だ。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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