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高齢運転から | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

高齢運転から

 連日のように新聞紙上で高齢者の交通事故が報道される。この4月から規則が改正され、75歳以上の高齢者には、認知症と診断された場合には、運転免許の取消し等の行政処分の対象となる。
 運転免許返納の話も聞かれる。高齢になると判断力が鈍り、とっさの判断ミスで大きな事故につながる。7月4日が筆者の77歳の誕生日である。先日自動車学校で高齢者運転講習を受講してきた。幸いこの講習は無事終了し、あとは運転免許の更新手続きを待つばかりである。
 だが、先日も駐車場から出ようとしてバックしたら、入ってくる車とぶつかった。バックの確認がしっかりできていなかったせいである。以来運転に自信がなくなってきた。相手を傷つけたり、自分が大怪我したら元も子もない。大きな事故を起こす前に運転免許証を返納した方がよいのかもしれない。
 しかし、ここで運転できなくなったらと思うとこの先の不便は例えようもない。買い物するにも、近くのスーパーにとても歩いては行けない。病院受診はどうする。すべてできなくなる。バスはどうか。過疎地のバスは乗る人が減ったせいか本数が極端に減っている。それでもこの地で住み続けることができるだろうか。いっそのこと元気なうちにこの土地を引き上げて生活に便利な都市に転居するしかないのではないか。
 子供たちはどうせこの家に戻ってこないだろう。しかし、空き家になったこの家の将来はどうなるのか。無残な姿を人目にさらすには忍びない。最期の時は住み慣れたこの地で迎えたい。さあどうする。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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