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木喰仏ツアー | 悠久録(長岡新聞コラム)

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木喰仏ツアー

 さる6月25日26日と小千谷で全国木喰研究会主催の「小千谷・魚沼木喰仏ツアー」が開催され、奈良・岐阜・名古屋など全国から26人が小千谷に集まった。現地ガイドは木喰研究会会長で、小千谷市在住の広井忠男氏。氏は最近『廻国放浪の作仏聖 木喰』(日本海企画社)を出版された。
 今回のツアーの目玉は小千谷市小栗山の木喰観音堂の35体の木喰仏である。広井氏はこの小栗山が生誕地である。木喰は、享和三(1718)年から同四年にかけて三十五体の大群像を彫り、この年は雪の中を小栗山で冬を越した。なんといっても中心は像高2・4メートルの如意輪観音で、土地の人は大観音と呼んでいるという。麓にあった銀杏の大木を村人総出でダイモチぞりを使って引き上げたという。この時木喰上人は86歳、村中の広井平蔵家はじめ、村人へ彫り与えた仏像五体、村の広井平蔵家に一年滞在した。見学当日は激しい雨降り、観音様のきつい坂を下って広井弥五左衛門家に遺る阿弥陀如来像を見せてもらった。
 他に魚沼市根小屋の「越後のミケランジェロ」石川雲蝶の彫刻も見せてもらう。こちらは木喰仏と違って華やかに着色されている。その後バスで魚沼市小出の正円寺で木喰仏聖徳太子像を見せてもらう。途中、雪国の豪雪地帯の経験ない参加者から道路上の屋根付き信号機の事を聞かれたりした。翌26日は小千谷四ツ子の石に彫った木喰仏、そして川井妙高寺にある愛染明王を見学した。正平年間(1346〜)内ヶ巻城主が開基になっているという。昼食は小千谷名物へぎそばをいただいて解散となった。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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