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松田黄峰展 | 悠久録(長岡新聞コラム)

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松田黄峰展

 江戸時代中期安永2年(1772)、小国町法坂に生まれた文人画家松田黄峰の回顧展が10月15日、小国町法坂公民館で開催される。回顧展の打ち合わせのため、新潟大学教授で越佐文人研究会代表の岡村浩氏が6月24日、小国にやってきた。会場予定の同公民館で、筆者のほか法坂の樋口章一氏・山崎益雄氏、それに黄峰の生家出身で山形市在住の前川千恵美さんも加わって開催の相談をした。
 松田黄峰は文人画(文人が余技として描いた絵画)の名人とされる。十日町市新保広大寺19世住職をつとめた。法名道淳。和歌山の野呂介石に学び、山水花竹の画をよくした。当時の名流岡田米山人、半江と技を競い、頼山陽に師事したことがあるとか。巴山、素庵、如雲、少林などとも称した。弟子に小国町上岩田出身の渡辺芝谷がいる。天保6年(1835)2月28日没。享年64。
 遺徳を偲び大正6年、小国法坂の「天狗松」の下に松田作大夫の篤志で碑が建った。平成11年には小国芸術村友の会が「松田黄峰・渡辺芝谷展」を小国民俗資料館で開催している。黄峰は地元よりむしろ十日町市でその名が知られており昭和57年・62年と2回にわたって十日町市博物館で「妻有の画人たち」の展覧会が開かれた。
 その折「釈黄峰も又忘れることにできない人物です。広大寺の住職として詩文にも長じ、当時の文人墨客と多く交わった記述があり、作風は浦上玉堂を思わせる画風です」と解説されている。
 回顧展では岡村教授の講演も予定されており、今から黄峰展が楽しみである。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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