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八石山に登る | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

八石山に登る

 八石山(はちこくさん)は小国のシンボルである。主峰の男八石は標高518メートル、それに続く女八石は513メートル、旧刈羽郡の中でもこの山脈が柏崎市と旧小国町を厳しく隔てていた。山脈を超えて柏崎側の鯖石郷に行くには石川峠を越えるか、武石トンネル(国道291)を潜り抜けなければならない。
 この山に柏崎側から登ろうと市立小国小学校(小国町二本柳)が遠足を計画。「おぐに歩こう会」が協力することになり過日、5・6年生60人と一緒にメンバー5人が登った。柏崎市南条の登山口から女八石の頂上まで120分。小学生の元気さに圧倒されつつようやく登りきることができた。
 登山道は地元の八石山愛好会の人達の手で、きれいに整備されていた。標識もそろっていて驚いた。山頂には「豆の木小屋」という建物までできていた。その名前の由来は「八石山」地名伝説にちなんでいる。
 継母が継子いじめで炒った豆を与えて畑に蒔くように命じたところ、その中の一つが巨大な豆の木に成長した。その木から八石の豆が収穫されたという伝説につながっている。その豆の木が専称寺(せんしょうじ・柏崎市北条)の門になっているというのである。また小国の三桶(みおけ)という地名はその豆の木の枝が飛んで桶に三つの豆が取れたから呼ぶようになったとか。
 合・升・斗・石などの量の単位が廃止されたので、子ども達にとっては石(こく)という単位の理解が難しい。それでも小国の子どもは「八石」を「はっせき」などと呼ばない。一升瓶の800本分が八石である。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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