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百寿者から学ぶ健康長寿 | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

百寿者から学ぶ健康長寿

 9月2日長岡リリックホールで慶應義塾大学医学部百寿総合センター専任講師新井康通氏の講演「百寿者から学ぶ健康長寿の秘訣」があった。
 日本の百寿者は6万7824人(平成29年)。2050年には女性の平均寿命が90歳になるという。新井先生の学問はこの人たちから長寿の秘訣を学ぼうとする。
 まず喫煙・飲酒歴を比較してみると、長寿者とそれ以外では飲酒者の率はあまり変わらない。禁煙では男性でほぼ半数近い人が百寿者である。喫煙が人の寿命を縮めていることがわかる。次に食事のとり方。女性は腹八分目のとり方をする人が百寿者になっている。
 その他長生きする人ほど認知機能の低下が遅い。運動習慣のある人は勿論、頭を使う知的活動も総合的認知機能を高める効果が認められる。その性格も男女ともに誠実性・外向性・開放性があり、調和性などが長寿の秘訣であるという。健康長寿を目指すには、適切な食習慣、身体活動、地域社会への参加が大切と、その生活習慣の目標をまとめられた。
 百寿者から学ぶ健康法として先生は@中高年から肥満を避け、糖尿病、動脈硬化の予防Aフレイル(身体機能の低下。動作の緩慢など)と認知症の予防Bライフステージにあった運動、知的活動、バランスよい食事、地域参加の促進など3点を挙げておられる。
 いくら長生きしても人の手を借りてようやく生きて、寝たきりの人生ではつまらない。何より百寿者が長く生きて幸福だったと思える生涯が何よりと感じた。残された人生を実りある幸福なものにしたいものだ。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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