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IOTとAI | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

IOTとAI

 講演会でIOTとAIのことばを聞いた。IOTとは建物、電化製品、自動車、医療機器など、パソコンやサーバーといったコンピューター以外の多種多様な「モノ」がインターネットに接続され、相互に情報をやり取りすること。「モノのインターネット」と呼ばれることもあるという。コンピューターで例えば家庭においては、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの電化製品が外出先からコントロールできることなどを指す。他にも、電力メーターがインターネットに接続されれば、電力使用量の収集が自動化され、電力会社は、それら使用量に基づいた発送電コントロールが可能にもなる。医療現場においては、病院や自宅にある医療機器がインターネットで接続されることで、患者の情報をセンサーで共有できることなどを指す。在宅介護中の患者の情報を自宅から病院に送信することや、異なる病院間で様々な専門医が患者の情報を共有することもできるという。
 確かに病院で入院中の各病室を定期的に回らなくても看護士が詰め所で患者の熱や異状をすべて管理でき、病室を回る手間が大幅に減り、負担は減る。それぞれに看護士。介護士としての仕事はできるかもしれない。
 しかし、病院や介護施設でその入院患者の顔を見ず、詰所でコンピューター画面を見ているだけでいいのだろうか。ベッドの脇で直接顔を合わせ、面と向かって対話がなくて、いいのだろうか。にこやかな笑顔で何気ない世間話をしながら、患者の手を握ってやるような細かな配慮が失われていいはずがない。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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