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16才のグレタさん | 悠久録(長岡新聞コラム)

悠久録column

16才のグレタさん

 ニューヨークの国連本部でスウェーデンの16歳グレタ・トゥンベリさんが各国の首脳らに地球温暖化対策の緊急性を訴えた。大人たちに向かって、「話すのは金と経済成長というおとぎ話だけ、気候危機に直面しながら政治家が対策を取らず、権利が侵害されている」と訴える。
 近年地球温暖化がしきりに叫ばれ、各地にその影響と思われる現象が噴出している。熱波や干ばつ・洪水など世界的に増える傾向にある。北極の氷がどんどん融け出しているという。海水の表面が上昇して標高の低い島など水没の危機にさらされるという。気候行動サミットでは2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする長期目標を掲げてようやく対策強化に乗り出した。
 それにしても、グレタ・トゥンベリさんは16歳、日本では高校一年に当たる。身の回りの若者を見渡すとどうだろうか。知る限りこうした広い視野を持って世界に訴える若者を知らない。自らの狭い枠の中に閉じ込めて、いい大学、名のある会社にいかにしたら入れるのか。そうかと思えばゲームセンターに若者が群れている。
 この若者たちが生きる五十年後の地球はどうなっているのだろうか。グレタさんの訴えにようやく世界の若者たちも動こうとしている。
 大人の責任を強く感じる。身近の若者達もグレタさんのまいた種を枯らすことなく行動を起こしてほしい。(ひこぜん)


※「悠久録」は長岡新聞の一面コラムです。

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